無限に広がる大宇宙、その内の惑星の一つ「地球」。 数多くの生物が生存し進化し続ける星は、宇宙の彼方より飛来し倒されたはずのインベーダーと称された生物の再襲来により人類は再び未曾有の危機に陥った……。 しかし、インベーダーとの戦いは、ゲッターロボとその勇敢なパイロット達の手によって、今再び終止符が打たれようとしていた。 「くぅ!!す、すげぇエネルギーだ!」 「ふっ…、機体が持つかどうか…」 「死なば諸共よ!ゲッタァァァァートマホーォォォォク!!!」 惑星程の大きさに巨大化したゲッタートマホークによって、惑星諸共コーウェンとスティンガーは切り裂かれた。 「ふふふぁ、これで終わったと思うなよ!!」 「我等が種族は永遠なりぃぃぃー!!」 そして開かれた数万kmにも及ぶ次元断層、そのあまりにも巨大な次元断層は、付近の惑星を食らっていった。 先の戦いで満身創痍となったゲッターロボ、絶望的な状況の中、その切り札を使う時が来たのであった。 「「「「「「シャイン!!!!スパァアアアアアアアアアク!!!!」」」」」」 次元断層を破壊するため、真ゲッターのゲッター炉心を使い最後の切り札「シャインスパーク」を放ち、次元境界面を越え散っていく真ドラゴン。 「そうか、俺たちは・・・・」 「そうだこの未来永劫の時の狭間で戦うために」 「ここから先は俺たちだけで十分だ、ケイ、お前達は・・・・」 今ここに一つの物語が終わりを告げた――。 しかし、物語には続きがあった。 次元の壁を越え、星を破壊する程の余波が発生する程の力シャインスパーク。 その速度で次元断層に踏み込み大破した真ドラゴン、その残骸は隕石が如く加速となり次元の狭間の中で様々な次元を隔てる壁に直撃し、貫き その世界へ落ちていった、ミッドチルダと呼ばれる魔法の世界へ……。 付着した「黒い影」と共に――。 第一話「宇宙(そら)の彼方で」 時は少し経ちミッドチルダの宇宙の彼方、ミッドチルダの技術を持ってしても未だに届かない遙か宇宙の彼方。 ガシャンとまるでガラスが割れる様な音と共に、何もない宇宙の虚空に本当にガラスを割った様な形で穴が開き、そこからうっすらと緑色に光るエネルギータンクの様な物が 飛び出てきた、その緑色に光る物体はそのまま宇宙の法則に従い、勢いを落とすことなくそして加速することもなく、近くの未開の惑星へと墜落した。 墜落した惑星もし生命を持たない死の惑星だったとしたら、この物語は時空管理局や全ての人類に気づかれる事無く、終焉を迎えただろう。 しかしその未開の惑星には生き物が居た……。 ガサッ、ガサッ、ガサツ…… と幾重ものその世界特有に成長した木を踏みにじり地面に大きな足跡を残し獲物を求めながら歩行する二足歩行の生物、外見は 第97管理外世界の古代に生息した肉食獣、ティラノサウルスに酷似しているが、それに比べると少々小柄で脚部と下顎が非常に大きく発達しており、 その発達した下顎の口の末端から牙が上へと伸びている。 恐らく後ろ足や牙を使い獲物を捕食する進化したと見受けられた。 そして、それが残した残骸を求め上空を旋回する原始鳥に酷似した飛行に特化した生物、そして獲物として逃げ回る弱い生物達。そんな弱肉強食な世界に さきほどの物体は飛来し先ほどのティラノサウルスに酷似した生物の近くに墜落した。 「グルルルルルル………ガァ!」 ティラノサウルスに酷似した生物はこの世界に置いては、仲間とチームワークを取ったり、待ち伏せや確実に獲物の息の根を止める方法を取るなど それなりの知性を持った生物であったがしょせんは生物、一匹で放浪し空腹状態の生物には何でも食い物であり、飛来した物体も他と同じく 丸飲みで食べてしまった。 胃の中に入っても、まだわずかな光を放つ物体は後は溶けるのを待つだけだったが、突然その物体は光を納め一瞬で真っ黒に染まると、いきなりものすごいスピードで 肥大化し始めた 「ガッ!!グルォォォ!!ゲ!!カヘッ!」 胃の中で物が突然膨れあがり血反吐を吐きながら倒れる生物。 すると突然「ゴチャ!ボキボキボキ!!メリ!グチョ!」と倒れた生物の体内から、肉や骨内臓を砕く音が響き渡った、 しばらく死後痙攣とは別の痙攣でビクン!ビクン!と動いていたが突然静かになった。 「クケー」「クケー」 空中を旋回していた死肉を食らう飛行生物は、肉食生物が動かなくなったのを確認すると死肉を貪りに舞い降りて群がり始めたが 「ブチャ!!」と肉を引き裂く音が鳴り、肉食生物の体表から黒い触手が吹き出し群がった飛行生物を一匹残らず絡め取ると、その体内へと取り込み始めた。 「ゲー!!」「グゲー!!」 「メキメキ!」と生きたまま骨を砕き小さく圧縮された生物だった物は、体内に取り込まれ、触手も引っ込んだ肉食生物はムクリと起きあがり、 まるでカメレオンの如く目をギョロギョロと動かすと 「ふふふぁ……一時はどうなるかと思ったが……人間もまだツメが甘かった訳だ……ね?スティンガー君」 突然肉食生物の腹部が裂け、色黒い肌を持ちライオンの鬣のような金髪をした男の顔が出てきた。 「そ、そうだね、コーウェン君、我等が種族は永遠、滅びることなど無いんだよ」 今度は肉食生物の額が裂け、青白い肌を持ち少し茶髪がかった髪をした男の顔が出てきた。 出て来たのは、惑星諸共「ファイナルゲッタートマホーク」によって切り裂かれた、コーウェンとスティンガーであった。 次元の壁を突き破った残骸は、幸か不幸か大破する真ゲッターロボのゲッター炉心であった、 シャインスパークのブースターとして、使われた筈の真ゲッターロボのゲッター炉心は、残骸として吹き飛んだが、 その際にわずかな塵となっても生きながらえていた、コーウェンとスティンガーは、インベーダーの本能か残りカスで吹き飛んだ炉心にへばりつき この地に降り立ち、炉心に僅かながらに残ったゲッター線を吸収し復活したのであった 「それにしても、ここは一体どこだろうね?スティンガー君」 「この生物の知的情報を僕の情報と一致させると、どうやらここはあの世界とは別の次元の世界らしよ?コーウェン君」 「別次元……、ふふふぁ……、面白い実に面白い、次元の壁は壊れそこからあふれ出たゲッター線のおかげでこうも快適に過ごせる、時間をかけゆっくりと考えようではないか、 それでいいよねスティンガー君」 「そうだね、コーウェン君、僕たち種族はゲッター線がある限り永遠、時間をかければいい」 「「再び世界最後の日を向かえる為に」」 この時、崩壊した次元の穴からはゲッター線があふれ出て、宇宙空間にも漂う自然的な魔力素を伝いミッドチルダの宇宙へと広がっていくのであった。