『授業のサボるときの姿勢はみんな前屈み』 今、高町なのはの通う、私立聖祥大学付属小学校の児童の間では、とあるゲームが大流行している、 そのゲームは大人から子供まで楽しめ、発表当初はゲームセンターでしかプレイできなかったが、P@P用に発売されてからは、 爆発的な売れ行きを見せ、今では子供でこのゲームを遣っていない奴は遅れている、とまで言われている作品であった。 「くぁああああ!!!!またまけたぁあああ!!!あんた強すぎんのよ!!!」 「……なのは、強すぎるよ…」 「にゃはは…。」 朝早くの教室にアリサの悲鳴にも似た声が響き渡った、しかし小学生が学校でゲームをするのもどうかと思うが、 流行という物は怖い物で、先生にばれなきゃOKと言うのが児童の間での暗黙の了解となっていた。 そんな暗黙のルールの中、声を上げたアリサとフェイトそこへなのはの勝利を聞き、横でそれについて話をしていたはやてとすずかは苦笑した。 「なのはちゃん、これでクラス全員にかったんとちゃう?」 「やっぱり才能ってものなのかな?」 「すずかちゃんだって強いよ〜、あの時は仲間が居なかったら本当に負けちゃうかとおもったもん」 クラスを見渡してもこのゲームを遣ってない児童は居ない、皆それぞれのP@Pからは 「そこ!!」やら「墜ちろ!!」や「私は帰ってきた!!」終いには「石破!!天驚拳!!!」などの声が響いてくる そう、皆が夢中になって遣ってるゲームはカンタムVSカンタムである。 決して某白い悪魔などがでる物ではなく、カンタムやカンタンク、試作型カンタム二号機、ゴッドカンタムがでる、 昔から大人子供に人気な、ロボットアニメの対戦型ゲームである。 今ここ、私立聖祥大学付属小学校では、カンタムVSカンタムのP@Pヴァージョンが大人気である。 「なのは、また強くなったね…。」 「フェイトちゃんも強いよ〜、私もあそこまでファンネル避けられたの久し振りだもん」 「久し振りって……。にしてもあんたホントに強すぎ」 ちなみになのはが使っている機体はνカンタム。 汎用性の使い勝手や、射撃武器の有能さや、絶妙なフィンファンネルの使い方で、クラス最強の白い悪魔の名を欲しいままにしていた。 フェイトが使っているの機体はカンタムF91。 機動性能の高さ、機体の小ささにより非常に回避性能が高く、回避一辺倒かと思いきや、そのスピードから隙の少ないライフルや、射程の長いヴェスバーを持ってして、 機動が上がる代わりに、装甲が下がるMEPEでの格闘を交えたコンボで戦う、サンダーボルトが得意。本人曰く戦術が似ているから好きとの事らしい はやてが使う機体はマスターカンタム。 低コストに関わらず、多才なコンボ、スピードを持ってして、格闘で畳みかける戦いをする。 すずかの機体はフリーダムカンタム。 まさにフリーダム、蝶のように舞い蜂の様にいや、ロンギヌスの様に刺す、キャンセル覚醒をもってして繰り出すコンボは驚異的である。 アリサの使用機体はジャア専用サク。 安定した射撃、格闘を持ち、低コストという面を上手く利用し、3倍になる所を見極め素早い動きで近接に持ち込むのが得意。 そんな朝からヒートアップしている所へ、予鈴が鳴り先生が職員室から出てくるのが遠目に見えた途端に、 「おい!そろそろ先生くるぞ!!!」 隣のクラスから回覧板の如く知らせが入った、途端にクラス中の児童は、さっと全てのP@Pをカバン机の中へ隠した、 忘れがちだが、先生にばれたらそこで終了である、まさにミッション。 「じゃ、続きはあとで」 なのはもそう言うと席に着いた、すると同時に先生が入ってきた。 起立、礼、着席、といつも通りの朝をすごし授業に入った、授業に入ると同時に、また数人の生徒が俯き気味になり、手元に集中し始める なのは達もまた、その内の一人である、P@Pは便利な物で、離れていても通信が出来るという機能がある、その機能を使い混戦となるので 誰と戦うか分からないと言う、休憩時間の決闘的な戦いとはまた別の楽しみがある、 しかし、大半の生徒はそのランダムの中でνカンタムと戦うことは天災と同じ意味を持ってくる。 「よっし、勝った」 「くっそ…。」 「くぅぁ…。負けてもうた…」 「悪魔だ…白い悪魔が居る…」 小さくガッツポーズを決めるなのはと、少し離れた席でうなだれるはやてと、男子児童2名、 今の試合は、なのはのνカンタム対はやてのマスターカンタムを含む男子生徒の混同チームであった 4人同時対戦となる通信モードでは、天災νカンタムが居るときは他の3人は、暗黙の共同戦線を張る結果となってしまう、 そんなことしても勝てないものは勝てないのだが。 しかし、なのははまだしも、はやてや男子生徒は勉強は良いのだろうか……。 そして、あっという間に過ぎた45分、その間のなのはの戦歴は13勝0敗、という結果に終わった 次の時間も同じ結果で終わるかと思いきや 「え…特訓??」 「せや、さっきの戦いで自分の弱点がつかめた気してな、次の授業中に特訓してほしいんや!」 「でも、混戦だから他の人も入って来ちゃうんじゃ…」 「ふっふっふ……。それについては問題あらへん!、これを使えばいいんや」 休憩時間に、なのはに提案を出したはやては、ポケットに手を突っ込み、○ラ○も○の如くテッテテーと取り出したのは 『月村印の電波制御ツ〜ル〜』 何処で買ったか、何処製かは企業秘密である 「これを使えば、最大8人まで同時にプレイが可能になるって代物や」 「だから、私たちもご一緒させてもらっていいかな、なのは」 「無論私もやるわよ?」 「じゃわたしもご一緒させてもらおうかな、ツールのテストも兼ねてるから(ボソ」 「ふぇ!?」 特訓と聞きつけ、集まってしまったいつもの仲良し5人組。 こうなった4人を、なのは一人で止められる訳もなく、特訓へと突入することになってしまったのである。 以後コクピット視点(なんとなくです) レイジングハートとバルディッシュを、すずかとアリサに渡し、レイジングハートとバルディッシュを交いして念話を可能にしたなのはは。 『じゃあ、特訓始めるね、といってもゲームをどう特訓したらいいか分からないから……。私も、今後の勉強になるように教導隊風味でいくね?』 『オーケーやで』 『こっちも準備出来たよ』 『なんだか念話って変な感じね……。でもまぁ負けないわよ!』 『準備できたよ」 『それじゃあ、みんな出撃!!』 押されるスタートボタン、それぞれはゲームの中に感覚をとぎすました ステージに飛び込むと、まず動いたのはアリサであった、 コストの低さを利用して、最小被害で突っ込める所として、使い方はあっているが 『なのは!!覚悟!!』 『アリサちゃん、コスト低くてもそれだけで突っ込んできたらあっという間にやられておしまいだよ?』 ファンネルで一掃、途中3倍になり数発避けられたが、避けた所をライフルで撃たれて、あっという間に撃墜されてしまった。 すぐに復活し再び動く 『いい、アリサちゃん?、ジャア専用は3倍になるタイミングが大事なんだから、突っ込んでから使うんじゃなくて、あらかじめ使っておいて、 牽制しながら格闘でとどめってほうが、いいとおもうの』 『むぅ……。分かっては居るんだけどねぇ……』 ちなみにこう会話しながら更に2回落とされてた。 『次は私たちや!』 『行くよ!なのは!』 次に動いたのは、はやてとフェイトであった 互いに左右に動きなのはのファンネルをかわしながら、地上ダッシュを使い十二王方牌大車併を放ちながら、 一気に近づき跳び蹴りをかます、その間にフェイトは側面に回り込み 遠距離からヴェスバーを放つ、見事なまでの十字砲火である 『良い連携なの!でもフェイトちゃんはどこを狙ってるのかな?』 『え!?』 フェイトのヴェスバーは全く的はずれ、そうダミーバルーンを狙っていた、 はやての十二王方牌大車併、跳び蹴りを回避しながら、ダミーバルーンでねらいを強制的にずらしていたのだ。 そしてファンネルを放ちはやてにもコンボを決め、フェイトにはファンネルとライフルの掃射で墜とした 『はやてちゃんは、跳び蹴りは易々使っちゃ駄目だよ、あれは隙が多いんだから、確実に大車併がヒットしてからじゃないと意味無いよ、 フェイトちゃんも、ヴェスバーで撃つより、はやてちゃんと連携してMEPE使った方が確実だとおもうの』 『他のみんなには結構当たるんやけどなぁ……。といっても、なのはちゃん相手じゃ大車併もあたらんけどなぁ……。了解や』 『わかった、次からは気をつけてみる』 『じゃ次は私だね』 『すずかちゃん!!』 次はすずかである、すずかが動くと同時になのはの表情が変わった、 回避と同時にファンネルバリアを展開、バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲が、なのはが居たところを通り過ぎた、 と同時にファンネルバリアにライフルが命中、無効化する。 射撃と当時にすずかは突っ込んでくる、即座にダミーバルーンとファンネルを発射、同時に近接に備える、 全てのファンネルをかわすと素早いボタン操作で、バルーンからターゲットを外し、近接に持ち込む、 なのはは即座にバックステップしながら空中から、ライフルを掃射、少し遠めからすずかは格闘モーションに入り突っ込んできた 『そこ!!』 『なんてね!』 『ふぇ!?』 格闘の着地取り を狙って放たれたライフルは、フリーダムのキャンセル覚醒によって虚しく空を切った。 そこからはフリーダムの怒濤の格闘ラッシュ、に入ると思いきや、射撃後の硬直を特殊な着地によって無くし、すぐに回避を行いラッシュを避けた。 そのまま格闘のぶつかり合い、空中でのつばぜり合いの後、互いにさがり停止。 『あっぶない…。もぅすずかちゃん強いよ〜』 『ふふ、なのはちゃんも一段とキレがよくなったね最後のやつズンダでしょ』 明らかなまでのプロの試合、いや死合である、他の3人は見てるしかない。 『あいっかわらずすごいことするわよね……。あのふたりって』 『せやな〜……。もうゲームコーナーいっても勝てる人おらへんやろな…』 『なのは……。というかズンダって何…?』 それから数回の交戦を交えて、現在の状態は。 なのはは、すずかフェイトはやての連携にて1撃墜残りコストゲージ3千、状態無傷。 はやて、アリサはその後なのは、に撃墜されてゲームオーバー。 すずかは、なのはとのサシの結果1撃墜残りコストゲージ3千、状態無傷。 フェイトもそれからなのはに更に1撃墜され、残りコストゲージ2千、状態無傷。 『あぁー、まけてもうた…!!フェイトちゃんすずかちゃん、後はたのんだで』 『くぅぅぅ!!!フェイト!すずか!私達の仇頼んだわよ!!』 ここからは、なのは、フェイト、すずかのバトルロイヤルであった、互いが互いを牽制し合い、ぶつかり合い、撃ち合い、斬り合い ステージを所狭しと駆け抜け、確実にダメージを蓄積し合い決着は時間の問題であった。 『ふぅ……。そろそろ、みんな詰まってきたね』 『そうだね、なのはもアリサも私も…。もうアシストも残ってないし…』 『そろそろ…。決着かな』 『それじゃ、行くよ!!』 『『『クロス・ドライブ!!』』』 互いが互いを狙い同時に放たれる、アクシズ、ラフレシア、デストロイカンタム。 クロス・ドライブによって放たれた超威力の攻撃の中全員動いた、なのはがアクシズの軌道の上をファンネルの掃射と共に、フェイトに突っ込む、 すずかも同じく軌道に乗り向け突っ込む、フェイトは落下地点に向けMEPEを発動し、ヴェスバーの掃射と共になのはに突っ込む、 『なのはぁあああ!!』 『フェイトちゃん!!!』 なのはのファンネルとライフルを高速のスピードでかわし、射撃硬直状態のなのはに側面から突っ込む「とった!」 フェイトはそう確信した、がしかし攻撃モーションに入っていたフェイトは突然の攻撃で吹っ飛ばされた。 『何……!?きゃああ!!』 『ごめんね……。フェイトちゃん』 すずかであったキャンセル覚醒で即座に横に現れたフェイトをライフルで撃ったのだ、 そのままフェイトはアクシズの軌道上に墜とされアクシズの塵と消えた。 残ったのはなのはとすずかの二機のみとなった。一対一、正真正銘一騎打ちである。 『やっぱり、私たちが残っちゃたね…。すずかちゃん』 『そうだね…。なのはちゃん』 一陣の風が吹く……、二人の決闘者を煽るかのように、これから始まる死闘を煽るかのように……。 機械の体をきしませ、今か今かと搭乗者の命令をまつ体は搭乗者の命令を忠実に再現し、 敵を討ち滅ぼさんとする巨大な体、確実に敵を穿つとぎすまされた銃と切り裂く矛を持ち 幾重にも装備を重ねた重なる巨躯は今、互いの呼吸を読み突き進んだ。 『あの二人にはもう他の事なんてみえとらん……。完全に二人の世界にはいっとる……』 『すごい殺気……。なのはもすずかも別人みたい……』 『ね、ねぇ、はやて、アリサ、なんだか……。二人とも別人というか、キャラ変わってない?』 両者とも一歩も退かずの、攻撃のラッシュであった、多少の牽制弾はもはや無視、互いの特性を全力で出し切る勝負、 射撃掃射重視のなのはと、格闘のラッシュ重視のすずか互いに薄い装甲を持ち正反対の攻撃をする、 なのはの掃射の弾幕が切れ、切り裂かれるのが先か、すずかが被弾し蜂の巣になるのが先か……。 ファンネルが飛び交い、すずかが空を舞う、ライフルの掃射、キャンセル覚醒の回避、回避、攻撃、回避、攻撃……。 永遠に続くかと思われた交戦もついに、なのはの弾幕が切れた 『今!!』 一瞬にして懐へ入り込み、攻撃モーションへ入った。そのまま振り下ろされた剣がなのはを切り裂いた。 『!!!』 ガキン!! 「すずか」がよろけた。 『何!?』 『切り札は!、まだ残ってるの!!』 命中する寸前にすずかを撃ったのは、片足、片腕のないリ・カスィ、そのグレネードだった。 ここに来てなのはは最後の切り札モビルアシストを隠していた、最後の最後で切り札をきった、 そのままよろけたすずかへ一気に近づきνの伝家の宝刀 後格闘の溜めから入る特射、特格のつなげコンボが見事に決まり、すずかを……フリーダムを切り捨てた。ここに長きにわたる死闘……、いや特訓は幕を閉じた。 キーンコーンカーンコーン…… 「はい、それじゃこの時間はここまで」 「起立、礼、着席」 いつものように号令が掛かり、授業が終了した 「あぁああ……終わったぁ……」 チャイムと共に机に突っ伏すアリサ、先ほどの死闘が終わると共に2時間目の授業が終わりを告げた。 結果はなのはの勝利以降すずか、フェイト、はやて、アリサと順位がついた、自分の機体を信じ、戦った少女達の暑き戦いは終わった この戦いは彼女たちにとって忘れられない戦いになるだろう……。 まぁ、第三者から見ればただ俯いて授業中にゲームをしているだけであったが。 「すごい、たたかいやったなぁ」 「うん、なのはもすずかもすごかったよ」 「まったく、あれじゃ勝てない訳よ」 「ふふ、また、まけちゃった」 授業中にゲームをしてここまでここまで白熱する生徒もめずらしいだろう、しかし授業中にゲームをするという、なにかいけないことをしている様な感覚になるのは 学生の特権である、楽しめ青春。 「にゃはは…。ところではやてちゃん」 「ん?なんや?」 「さっきのどこが特訓だったのかな……」 「あ」 正直オチの付け方がわからんかった・・・・・しかし後悔はしていないww